着物を着た時の振る舞い方
最近着物姿で街を歩く人が、とんと見かけなくなりました。
そんな私も、ほとんどGパンで過ごしていますので、着物に着替えることが億劫になっています。
洋服のように手足が自由に動かせないのが着物で、四角い布で体を包んでいる感覚を覚えます。
両腕は、体に沿わせていて何の屈託もなく万歳できるような仕草は、ご法度です。
手を上げるときは、袖口を片手で持って二の腕をにょっきり出さないことです。
歩幅は、足の長さ(靴のサイズ)を基本にします。
大股で歩くと裾が乱れますが、小股でちょこちょこ歩くのもおかしなものです。
無理に内またにする必要はなく、まっすぐに2本線を歩くつもりになれば自然な歩行ができます。
また、あらかじめ、長じゅばんや着物の下前を三角に折り上げて着付けをしておきます。
そうすれば歩いた時に、裾が引っかからずに気持ち良く歩くことができます。
階段の昇り降りは、上前の縦妻を右手でちょっとつまんで体をやや斜めにします。
(長い裾を左手で持ち上げるのは、芸者さんです。)
振袖のように長い袖は、やや直角気味にした左手に重ねて乗せると、袖で階段を掃除しながら昇り降りすることがなくなります。
車の乗り降りは、腰を起点に体を回転させるとうまくできます。
その時袖は、膝の上に重ねて乗せておいてください。
トイレに入るときは、腰ひもを1本準備して裾と振袖を一緒に上に折り上げ、帯の上から紐で押さえれば大丈夫です。
ずいぶん前のことです。振袖姿のお嬢さんが、長い袖をかばうこともなくずるずると引きずりながら階段を下りていたり、汚れるのを気にして両手を肩まで上げて案山子のようにしているのを見かけたことがありました。
古いブログで載せたことですが、備忘録のつもりで再アップしておきます。
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