(その1)前立腺癌確定診断まで1年
2014年1月、37年お世話になっているS医院で健康診断をした時の事、ベテラン看護師さんが「ご主人は前立腺がんの検査をされたことが有りますか。なさっておいた方が良いですよ。」と笑顔で言ってくれた。
そして、血液検査の結果、PSAの値21、7ng/mlと出る。
癌に関しては、知識としてはかなり詳しい本人は値を見て前立腺癌と理解し、その方向で動き出した。
2月:S医院の紹介状を持ってM病院に行き改めて検査を行う。
M病院での検査結果から、針生検入院(12本の針生検)をする。
*針生検の検査結果は、所見なし
6月:PSA値に変化なし
10月:PSA値30ng/mlに上昇
11月:M病院から直接の申し込みで、先端医療クリニックにてMRI検査を行う。
ぜんそく薬を服用していると言うので造影剤を使用せず行われた。
*かかりつけのS医師に(私が)報告に伺うと、「ここで処方しているぜんそく薬は造影剤に影響するものは出していません。」と、造影剤にに関して分かり易く説明をして下さる。
M病院の担当医とも連絡を取ってやって下さっていたので、安心して見守る事が出来た。
M病院の担当医「MRIでも確定診断はできませんでしたが、影のようなものが見えるので癌が有るとすればその部分だと思います。その部分を重点的に考えて今度は私が(針生検を)やります。」きっぱりと言われ、その彼を信じて癌が見つかった時は執刀をお願いしようと(夫は)思ったと言う。
12月:M病院で再度針生検入院(担当医自ら14本の針生検を行う。)
その中の1本から癌が見つかる。
*担当医から「(癌を)見つけちゃいましたよ。」と言われたそうで、夫は帰宅後「見つかっちゃったよ。」と玄関を入るなり私に言った。
ここで初めて前立腺癌の確定診断が出る。約1年がかりでの確定診断と言う事になった。
夫本人は、10年近く某放射線医療研究所の倫理委員をしていた関係で、主に末期癌患者の治療を知る立場にあったために、そこで得た知識をもとに、強い意志を持って前立腺の全摘出を希望していた。
S医師もM病院の担当医も本人の意思を尊重して下さっていた。
選択肢としては、他に抗がん剤治療、放射線治療等々あったが全摘出を選択。
夫本人によると、前立腺は失っても問題ないものなので全摘出をすると言う考えだった。
*ただし若い人は、前立腺を取ってしまうと子供が出来なくなってしまうからダメだとも言った。
*夫は数十年間に渡って基礎医学の分野にいた。(診療医学ではないので知識のみ。)
M病院のベテラン看護師さんが、「手術入院は長くかかるのでお勤めの方は抗がん剤治療や放射線治療を選ぶんです。長くお休みを取れないのでそうする方が多いです。」と言われた。
治療法の選択は個人夫々であるが、最善は何なのかが確立できれば一番良い事だと思っている。
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waiwai様
コメントありがとうございます。
waiwaiさんのご主人の闘病記を読ませて頂いてましたので、勇気と励みを一緒に頂けたと思っています。
退院して3日目ですが、夫本人の気持ちの持ち方と病院スタッフの信頼感、そしてwaiwaiさんのブログのお蔭で、オロオロオタオタしないで済みました。
今日もそうですが、入院中もサッカー観戦に行って、いつもの皆さんの笑顔に会えてパワーを頂いています。
waiwaiさんとサッカーに感謝です(o^-^o)
投稿: krim | 2015年3月29日 (日) 21時15分
ご主人の手術、無事終わったんですね!良かった~
我が夫も前立腺の数値が↑
その検査の途中で大腸がんが見つかり・・・でした
退院したら、お花見しながら散歩して体力回復ですね(^^)
krimさん、お疲れが出ませんように!
無事終了したら、自分へのご褒美をお忘れなく!!!
投稿: waiwai | 2015年3月29日 (日) 09時56分